映画「The Shining(シャイニング)」はなぜ人気?あらすじから裏話まで解説

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The Shining-popular reason

スティーブン・キングによって執筆されたシャイニングを元にして制作された映画「The Shining(シャイニング)」

「ホラーが苦手な人でも視聴できそう?」「シャイニングの魅力ってなに?」

この記事ではホラーが苦手な人が安心して視聴できるように、筆者独自の観点で怖さの指標を評価してみました!

どの程度の怖さなのかや、シャイニングが人気だと考えられる理由、製作に関する裏話まで徹底的に解説します。

本記事ではネタバレを多く含みますので、初めて視聴する高揚感を得たい方は視聴後に読むことをおすすめします。

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目次

シャイニングは怖い?

結論から言うと、心霊や怪現象によるホラーを求めている方には少々刺激が足りない作品といえるかもしれません。

ただし人間の狂気的な一面に恐怖を感じる方や、不気味なものに恐怖心を感じる方は怖いと感じられる作品といえるでしょう。

ここではホラーが苦手な方に向けて個人的にシャイニングの作品のおすすめ度や独自の視点で評価してみました。

個人の感想・評価ですので、あくまで参考程度にお考え下さい。

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評価(5段階)
おすすめ度★★★☆☆ホテルの内装の美しさと対比した不気味さが不思議な魅力を持つ作品。
心霊や怪現象らしい描写はあまりなく、人間の奥底にある闇深さを表現した鬼気迫る演技にスリルを感じられる。
怪現象・心霊現象度★★☆☆☆突然現れる双子の少女や、全身が腐敗した老婆など不気味な演出はあるものの、心霊に襲われるシーンはほとんどない。
その他の亡霊も身体が透けているわけではないので、幽霊らしさはあまりない。
グロテスク度★★☆☆☆血の海や殺害現場などの描写はあるものの、描写が映し出されるのはほぼ一瞬。
サイコスリラー度★★★☆☆主人公・ジャックの狂気に歪んでいく様子や、鬼気迫った様子で妻子を襲うシーンはスリル満点!
不思議な力を持つダニーは父・ジャックから母と共に逃れることが出来るのか必見です。

ホラー映画に分類される「The Shining(シャイニング)」ですが、シャイニングの怖さはゾンビや悪霊、亡霊の類ではなくサイコ・サスペンスとしての一面が強く表れているように感じられます。

もちろん、作中には死人である前任者・グレーディーや、その双子の娘、妻と考えられる女性など幽霊や血の海のようにホラー映画ならではの演出はあります。

しかし、演出として主人公のトランス一家の妄想なのか、それとも実際に存在する悪霊なのか、どちらにも捉えることができる演出がされているので、ゾンビものやこの世に存在しないものから襲われる演出の怖さを期待している方にとっては怖いとはいいがたい作品といえるでしょう。

ただし、狂気に取りつかれたジャックが、妻のウェンディと息子のダニーを殺害するために追いかけ、無事に逃げられるのかを見届けるまでドキドキ・ハラハラする展開が続くので、スリルのある作品を求めている方におすすめできます。

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映画「The Shining(シャイニング)」のあらすじ

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作品名「The Shining(シャイニング)」
製作年度1980年
時間2時間26分
ジャンルホラー/ミステリー
年齢制限PG12(12歳以下の方には保護者等の助言・指導が必要
配信サイトU-NEXT

映画「The Shining(シャイニング)」は、主人公であるジャック・トレインが、アメリカのコロラド州にあるいわくつきのホテルの駐在人として、ホテルが雪で閉鎖される期間中の駐在人として雇われる場面からはじまる。

彼には妻・ウェンディと息子・ダニーがいて、一家でホテルに駐在しながら冬場で雪の降り積もる閉鎖されたホテルの中で暮らす事に。

時折意識が混濁してしまったり、架空の友人・トニー(イマジナリーフレンド)と会話することから、医者に診せながら様子を見てもらいますが、ウェンディにはダニーの持つ能力が理解できず心配は募るばかり。

駐在が始まる前に各ホテルの案内や説明をジャックが受けている間、息子・ダニーは自分と同じ超能力を持つという料理人・ハロランと出会う。

ホテルに行く前から不穏な映像を観て不安を感じていたダニーは、ハロランから「237号室には近づいてはいけないよ」と忠告を受けて、両親と共にホテル生活が開始する。

開けてはならない237号室に足を踏み入れた瞬間にはじまる怪現象の数々に混乱する一家。

妄想か現実か区別がつかないほどに曖昧な怪現象の数々に錯乱して自身の妻と息子をしつけのために殺してしまおうとするジャック。

特別な力「シャイニング」により危険を予知して母と共にホテルや巨大迷路を使いながら逃げ惑うダニー。

はたして残虐な父・ジャックから逃げ切ることができるのか。

人間の抱える闇を描いたモダンホラー作品。

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映画「The Shining(シャイニング)」はなぜ人気?

映画「The Shining(シャイニング)」が人気な理由に関する考察
  • 一度では理解することができない多くの謎が残る演出の数々が印象に残る作品に仕上がっているから
  • 緻密に計算された左右対称な幾何学模様や映像表現による不気味な美しさが魅力的だから
  • 1980年の当時は最新技術であった「ステディカム」によりカメラブレのない撮影を可能にしているから
  • ワンシーンに190回のリテイクをするほどの監督のこだわりが感じられる作品だから

映画「シャイニング」は一度観ただけでは完全に理解することが出来ない謎も多く、人間の抱える闇を描いたモダンホラーの最高傑作ともよばれています。

作品が発表された当時は最先端技術であった、クレーンや代車を使用せずにぶれなく撮影することができる「ステディカム」とよばれるカメラ安定機材を使用していることから、作中ではダニーと同じ低い視点でホテルの中を三輪車で走り回る臨場感を感じることが可能です。

さらにジャックがウェンディを追い詰めるドアを斧でたたき割るシーンは、たったの3秒程度のシーンに190以上のリテイクを繰り返してこだわりぬいて撮影されたこともあり、迫力あるシーンに仕上がっていました。

当時としては画期的であったこの技術を駆使して撮影され、左右対称の美しい構図と対照的な不気味さやの演出など様々な要素が組み合わさった美しいホラー作品として人気があります。

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シャイニングってどんな能力?どんな意味があるの?

作中でダニーと同じ超能力を持った料理人・ハロランとの会話の中で、ハロランが「ダニーの口の中に住んでいるトニーは何を教えてくれる?」と聞くと「トニーからは教えてはいけないと言われている」と答えるシーンがあります。

ハロランは真実を伝えず、自身に対して完全に心を許していないダニーに対して、「我々は同じ能力を持っているのだよ。わかるかね?シャイニング(輝き)だよ」と伝えるだけなので、明確にこのような能力であると定義しているシーンがありません。

ダニーの母・ウェンディやダニーの医者からはイマジナリーフレンド(空想上の友達)と考えられているトニーが時折見るイメージは、そのまま予知となってホテルで起こる出来事を伝えてくれます。

また、ハロランが一家の危機を予見して助けに向かうシーンからシャイニングは「予知能力」や「テレパシー」などのの人にはない超能力を示しているのではないかと考えられます。

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主人公・ジャックはなぜ狂ったのか?

シャイニングの主人公・ジャックが狂った理由の考察
  • 密室空間によって精神が病み、気が狂ったという見方ができる
  • 主人公・ジャックの前世がホテルの管理人で、輪廻転生により気が狂う運命だったから

スティーブン・キングは「インスタント・カーマ」からシャイニングの着想を得たと言っており、実際に「インスタント・カーマ」の歌詞には「we all shine on(私たちは輝いている)」とshine(輝く)という単語と共に「Instant Karma’s gonna get you(因果が降りかかるだろう)」という作中を思わせる言葉が使われています。

劇中では元々アルコール依存症により短期であったとされるジャックが、妄想か心霊現象か曖昧なホテルの中で徐々におかしくなっていく様子が描かれます。

しかし、ラストシーンでは主人公・ジャックのような男性が一家がホテルを訪ねた1980年より前の1921年7月4日のアメリカの独立記念日に撮影された写真に写っている描写がありました。

さらにホテルに就任する前からジャックは「ここに来る前から、このホテルを隅々まで知っている気がする」と答えたり、前任者・グレーディーの亡霊に「あなたはずっと前からこのホテルの管理人です」と伝えられるシーンがあります。

「Kubrick(キューブリック)※1」によると、監督のスタンリー・キューブリックは、集合写真に写る男性はジャックの生まれ変わりであると語っています。

そのため、ジャックが狂って言ったのは閉鎖的な空間の中で精神を病んでいったという見方だけではなく、輪廻転生によりそうなる運命であったことの示唆であるとも見ることができるでしょう。

※1『Kubrick(キューブリック)』 ミシェル・シマン著 内山一樹監訳 白夜書房

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シャイニングに登場する双子の正体とは

シャイニングに登場する双子の正体は、ホテルの管理人の前任者・グレーディーの娘です。

ジャックがホテルの管理人となるにあたって、序盤に前任者グレーディーとその家族の悲劇について説明がされていたのですが、ほんの触り程度の説明だったので覚えていない方も多いのではないでしょうか。

ただし、物語の後半でジャックが前任者・グレーディーと接触する場面で娘の話をするので、そこで思い出した方も多いかもしれません。

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シャイニングに登場する血の海の意味とは?

シャイニングに登場する血の海ですが、実際の事件では血の海が襲い掛かってくるようなシーンはありません。

ではなぜダニーが血の海を予知していたのか疑問に思う方も多いでしょう。

明確な答えが無いため推測となりますが、血の海は「これから前任者・グレーディーの引き起こしたような、血にまみれた殺人事件が起こること」や「ホテルの中で亡くなった霊たちが襲い掛かってくること」などの良くないことが起こる暗示的な演出であることが考えられます。

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映画「シャイニング」に登場する事件現場はなぜ237号室なの?

spooky door

小説版「シャイニング」では、事件が起こったのは217号室ですが、映画では237号室に変更されています。

237号室に心霊的な意味はありません

実際にモデルとなった「ティンバーライン・ロッジ」の宿泊客が217号室の利用を避けてしまうのではないかという懸念から、モデルとなったロッジには存在しない237号室という架空の号室で事件が起こったという設定になったといわれています。

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シャイニングに登場するホテルは実在する?

オーバールック・ホテルは存在する?
  • オーバールック・ホテルは存在しないが、ホテルのモデルは存在する
  • 外観のモデルは「ディンバーライン・ロッジ」
  • 内観のモデルは「マジェスティック・ヨセミテ・ホテル(旧:アワニ―ホテル)」

シャイニングに登場する「オーバールック・ホテル」は実在しません

舞台の中心ともいえるこのホテルはすべてセットで出来ています。

ではホテル内のキッチンやボールルームは存在するのかというと、こちらもすべてセットで作られており、巨大迷路に降り積もる雪は約900トン塩や発泡スチロールで作られているというのですから、驚きです!

ホテルや内装はすべてセットで出来ていますが、モデルは存在します。

外観のモデルになったのは、アメリカのオレゴン州にある「ディンバーライン・ロッジ」

1937年に完成し、ルーズベルト大統領もスピーチを行った歴史的なロッジは、2023年現在も宿泊することが可能です!

1泊あたり3万円~4万円程度で宿泊でき、スキーも楽しむことがでいるので、映画ファンもそうでない方もアクティビティを楽しむことができるでしょう。

また、内観のモデルは別に存在します。

内観のモデルになったのはカリフォルニア州にある「マジェスティック・ヨセミテ・ホテル(旧:アワニ―ホテル)」

1泊の値段は9万円~12万円ほどで、アメリカの著名人も宿泊したホテルのため、非常に歴史や拡張高い高級ホテルとして知られています。

※ホテルを利用する際は、シーズンによって価格が異なります。利用前は必ず旅行サイトで確認して余裕をもって予算を組んでから申し込みましょう。

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シャイニングに続編はある?

シャイニングに続編は存在します。タイトルは「ドクター・スリープ

主人公は未来を予測する超能力・サイキックを持ったダニーです。

シャイニングの主人公であったジャックの息子・ダニーは、父親であるジャックに殺されかけ、心の傷を負ったまま40年後にホスピスの職員となっています。

オーバールック・ホテルの事件から数十年の時が経っていますが、オープニングにはシャイニングにも使用された楽曲が使われており、オーバールック・ホテルを出た子供の頃のダニーとその母親・ウェンディのその後の様子も描かれています。

「シャイニング」で一家の危機を予見して駆けつけた料理人・ハロランも意外な形で再登場するので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

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映画「The Shining(シャイニング)」は人間の闇を描いた美しいモダンホラー作品

映画「The Shining(シャイニング)」は、監督のスタンリー・キューブリックが、映画が放映された1980年当時、最先端の映像技術を取り入れて撮影された画面ブレを抑えた画期的な作品でした。

さらにホテルの内装や双子の演出によるシンメトリーによる美しさと対照的な不気味さによる美しさと醜さが両立したサイコホラー・サスペンスです。

スプラッターや心霊現象などもありますが、ごく僅かのため「少しであればホラーも挑戦してみたい!」という怖いものが苦手な方でも視聴できる作品といえるでしょう。

人間の闇の部分を描いたモダンホラー作品として人気が高い作品です。

2023年4月現在、U-NEXTで見放題になっているので、気になる方はぜひ視聴してみてくださいね!

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この記事を書いた人

4年制大学の心理学科を卒業。
映画やアニメ、漫画をこよなく愛するサブカル好き。
多くの作品に触れることは心や人生観を豊かにすることを信条に情報をまとめて提供しています。

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