アメリカの映像制作ブランドとして有名な「ディズニー」や「ピクサー」、「マーベル」ですが、具体的な違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ピクサーとマーベルはディズニーの子会社です。
しかし、ピクサー社の発表する映画では「ディズニー・ピクサー」と会社名が並んで表示されるので、どんな関係にあるのか気になりますよね。
マーベルでも、作品のエンドクレジットにディズニーの名前が表示されることがあるので、「ディズニーとどんな関係があるの?」と疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではディズニーやピクサー、マーベルの関係性やそれぞれの作風の違いや魅力について紹介しています。
違いが知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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ディズニーとピクサー、マーベルの関係性は?
ここではディズニーとピクサー、マーベルの関係性を紹介します。
3社の関係性を理解しておくと違いについても理解しやすくなるでしょう。
- 親会社と子会社の関係にある
- ディズニーとピクサーの関係性⇒ディズニーは配給会社としての役割を担い、ピクサーと共同制作を行うこともあるので関係性が深い
- ディズニーとマーベルの関係性⇒ディズニーは配給会社としての役割を担うが、作品制作はマーベルが中心に行っている
親会社と子会社の関係にある
「ウォルト・ディズニー・カンパニー」が「ピクサー」と「マーベル」を買収したので、ピクサーとマーベルはディズニーの子会社ということができます。
CGに特化したコンピューター販売会社だった「ピクサー」は2006年5月5日にディズニーによって74億ドルで買収されました。
2012年10月30日には、ピクサーのはじまりともいえる映画製作会社のコンピューター部門「ルーカスフィルム」もディズニーに買収されています。
2009年には40億でディズニーはマーベルを買収しました。
ディズニーはピクサーとマーベルの配給会社としての役割を果たしています。
配給会社の役割は、制作会社から作品を買い付け、上映する映画館の確保や宣伝を行うことです。
動画配信サービスやDVDで作品を視聴する際に、はじめに「20世紀フォックス」や「ワーナー・ブラザーズ」、「ユニバーサル」などのロゴを見た覚えがある方もいるのではないでしょうか。
オープニングに出てくるロゴの会社が、製作会社の売り上げのサポートをしてくれているのです。
ディズニーも同じように、ピクサーやマーベルのサポートを行っています。
数々のヒット作を製作する会社を買収したことにより、お互いに宣伝効果のアップや映像技術の向上や作品の活用が期待できるウィンウィンの関係といえるでしょう。
ディズニーとピクサー:ディズニーは配給も行うが、ピクサーとの共同制作も行う
ディズニーとピクサーはアニメーション製作において「今後10年間5作品の映画で制作費と興行収入を均等に2分配する」という契約を結んでいます。
そのため共同で長編CGアニメーション映画の製作を行っており、関係性が深いといえるでしょう。
ディズニーとマーベル:ディズニーは配給を担うが、作品制作はマーベルが中心
ディズニーとマーベルは、作品制作自体は「MARVEL(マーベル)」ブランドで製作されているという認識が一般的です。
つまり、ディズニーは宣伝や上映映画館の確保など「配給会社」としてマーベルのサポート面を行っていると考えてよいでしょう。
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ディズニーとピクサー、マーベルの3つの違い
ディズニーとピクサー、マーベルの違いは主に3つ挙げられます。
下記に違いをまとめているので、比べてみてください。
- 製作会社(製作スタジオ)
- 作品の作り方
- 作風
ディズニーとピクサー、マーベルの違い①製作会社(製作スタジオ)
制作会社と映画が作られているスタジオです。
つまり、3つの会社はディズニーの会社が関連しているものの、製作しているスタジオが違います。
下記に表を作成しているので比べてみてください。
製作会社 | 製作スタジオ | |
---|---|---|
ディズニー | ウォルト・ディズニー・カンパニー | ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
ピクサー | ピクサー・アニメーション・スタジオ | ピクサー・アニメーション・スタジオ |
マーベル | マーベル・スタジオ | マーベル・スタジオ |
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ディズニーとピクサー、マーベルの違い②作品の作り方
- ディズニー⇒手書きが多く、現代作品になるにつれてCG作品も増えてきている
- ピクサー⇒CG技術を中心にした作品が多い
- マーベル⇒実写の作品が多い
手書きアニメーション作品が多いディズニー
ディズニーは手書きで書かれた作品が多く、現代にいくにつれて随所にCG画像を取り入れる作品が増えていることが特徴といえます。
もともと手書きのアニメーション制作からはじまったディズニーは、歴史も長いのでCGが発達する前からアニメーション制作を行っていたことが手書きの作品の多い理由として挙げられます。
ディズニーアニメや映画が始まる前に口笛を吹きながら船の舵を回すミッキーマウスを見たことがある方も多いでしょう。
1928年に公開された「蒸気船ウィリー」の一場面ですが、このアニメはミッキーマウスとミニーマウスのデビュー作であるだけではなく、映像と音がシンクロする世界初のトーキーアニメとして発表されたのです。
つまりディズニーはアニメ制作の筆頭を担ってきた存在ということもあり、手書きの作品が多く残っていますが2005年に公開されたフルCGアニメ「チキン・リドル」の公開からは徐々にCG作品も増えてきています。
CG技術を中心とした作品が多いピクサー
ピクサーはCGに特化した作品が多いことが特徴です。
もともとピクサーはアニメーションを製作していたわけではなく、CGに特化したコンピューター販売をおこなっていました。
しかし業績が悪く悩んでいたところ、顧客のひとつであったディズニーがアニメーションを効率的に生み出すためにコンピューターへ移行するプロジェクトを行っていることを聞きつけます。
ピクサーはディズニーに売り込みをかけるため、短編CGアニメを作ることで、ディズニーに対するプロモーションを行ったのです。
それが映画のオープニングに登場する「PIXAR」の「I」の字の代わりになって、きょとんとでもしている仕草が印象的な電気スタンドを主人公にした2分間の短編アニメ「Luxo.Jr(ルクソージュニア)」でした。
その後、ディズニーとCG長編アニメーション映画製作のための契約を行ったことで作られたピクサーの代表作が「トイ・ストーリー」です。
「トイ・ストーリー」がヒットしたことで、ディズニーとピクサーは「今後10年間5作品の映画で制作費と興行収入を均等に2分配する」という新たな契約を交わします。
その後ディズニーとピクサーは共同で長編CGアニメーション映画を作るようになった経緯もあり、ピクサーはフルCGアニメ作品が多いのです。
アメリカン・コミックスの実写化作品の多いマーベル
マーベルは漫画出版社「マーベル・コミックス」の略称です。
マーベル作品は、アメリカン・コミックス(アメコミ)を題材にした実写の作品が多いことが特徴といえます。
「スパイダーマン」や「アベンジャーズ」、「ハルク」など、アメコミから実写映画化した作品が多いこともあり、ヒーローものが多いです。
しかしマーベルは、ヒーローものを多く輩出し、人気があったものの業績がよくないことに悩んでいました。
そこに目をつけたディズニーが2009年に40億でマーベルを買収し、映画のスピンオフとなる作品を多く製作したことで認知度を上げていくことに成功しました。
そのため、実写映画を中心とした作品が多い中、近年ではスピンオフアニメも増えてきている傾向があります。
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ディズニーとピクサー、マーベルの違い③作風の違い
- ディズニー映画⇒夢や希望を与えるエンディングを迎える作品が多い
- ピクサー映画⇒創造性とメッセージ性が高く、大人でも楽しめるアニメーション作品が多い
- マーベル映画⇒ヒーローの苦悩も含めて人間ドラマとして描く深いテーマが魅力の作品が多い
夢や希望を与えてくれる作品が多いディズニー
ディズニーの描く作品では、夢や希望を与えてくれる作品が多いです。
ディズニーはおとぎ話を題材にしたアニメを制作してきたことから、プリンセスものの作品をイメージする方も多いのではないでしょうか。
たとえば「白雪姫」や「シンデレラ」、「美女と野獣」など。
はじめはうまくいかなくても、必ず最後には王子様と結ばれて幸せになる王道ストーリーは、見ている人に夢や希望を与えてくれます。
作中でミュージカルのように歌を歌い、見る人を楽しませてくれる作品が多いのは、ディズニー作品の特徴といえるでしょう。
創造性とメッセージ性が高く、大人でも楽しめるアニメーション作品が多いピクサー
ピクサーの描く作品では、想像性とメッセージ性が高い作品が多いです。
ピクサーはおもちゃや魚、車など普段おしゃべりもしないキャラクターたちが動き、しゃべり、そして冒険するような勇気を与えてくれるような作品が多いです。
たとえば「トイ・ストーリー」や「カーズ」、「ファインディング・ニモ」など
ピクサーが描くキャラクターたちは何か問題が起こった時、誰かの助けを待つのではなく自分で解決策を見出すために行動し、奮闘する姿が多く描かれています。
人間とは異なるものにアニメーションとしていのちを吹き込み、自分の力で解決していく力強さと決してかわいいだけの話に終わらせないメッセージ性の高さがピクサーの魅力といえるでしょう。
ヒーローの苦悩も含めて人間ドラマとして描く深いテーマが魅力の作品が多いマーベル
マーベルはヒーローものが多いことはもちろんのこと、勧善懲悪ストーリーだけに終わらない人間ドラマがしっかりと描かれている事が特徴です。
さらに様々な作品で活躍するヒーローが、ひと作品に集まってストーリーを紡ぎだす『アベンジャーズ』は、ハルクやアイアンマン、キャプテン・アメリカなどの豪華キャラクターが勢ぞろいしています!
単体作品でも楽しむことができますが、さまざまな作品が組み合わさり、他の作品にも別の作品の要素を見ることができる展開は、他にはあまり見られません。
マーベル作品は、マーベルが生み出す作品全体のつながりを楽しめることが魅力といえるでしょう。
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まとめ
ディズニーがピクサーとマーベルを買収したことにより、ピクサーとマーベルはディズニーの子会社になりました。
ディズニーは上映映画館の確保や宣伝など、傘下に入ったピクサーやマーベルのサポートを行っています。
互いの良さを生かすことで、映像技術の向上や効果の高いマーケティングが期待できるので、お互いにウィン・ウィンな関係にあるといえるでしょう。
それぞれの作風の違いに注目して、視聴する作品を絞り込むことで自分の好みに合った作品選びにつながるでしょう。
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