YouTubeやAmazon Prime Video、Huluなど、インターネットを通じて動画を視聴することができるようになった中で、
最近YouTubeが重くて、動画が途切れて使いにくい
途中で途切れることなく快適に動画を視聴するにはどうすればいいの?
などインターネットを通じて動画を視聴するうえで、読み込みの遅延や動画のかくつきなどが起こるとストーリーに入り込めず、ストレスに感じてしまいますよね。
そこで、この記事では動画を視聴する際に必要な通信速度の目安から、自分の利用している回線の通信速度の測定方法、動画を快適に視聴する際の対策などについて紹介しています。
動画を快適な環境で視聴したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
スマホで快適に利用できる通信速度の目安はどのくらい?
スマホで快適に利用できる通信速度の目安は、およそ5Mbps(メガビーピーエス)から30Mbpsといわれています。
PCや他のデバイスの場合は最低でも10Mbpsあると快適に利用できるでしょう。
通信速度には「上り(送信・アップロード)」と「下り(受信・ダウンロード)」の2種類があり、ダウンロードが必要な動画やアプリを利用することをメインに考えるのであれば「下り」の速度に注目すればよいということになります。
以下に上りと下りで必要になる場面を表にしてまとめていますので参考にしてください。
上り(アップロード) | 下り(ダウンロード) |
---|---|
・メールの送信 ・SNSやブログへの投稿 ・動画への投稿 | ・WebサイトやSNSの閲覧 ・動画視聴 ・アプリや画像などのデータのダウンロード ・オンラインゲームの読み込み速度 | ・メールの受信
インスタやTik TokなどのSNS投稿がメインの私は「上り」の速度を重視すればいいのね
動画を見たりゲームをするのが好きな僕は「下り」の速度を重視すればいいんだね
Mbps(メガビーピーエス)は、「M bit per second(メガ・ビット・パー・セカンド)」の略です。
1秒間に送受信できるデータ量を示す単位で、数値が大きいほど通信速度は速くなります。
動画をWi-Fiで快適に視聴するにはping値(レスポンス速度)も重要
動画を快適に視聴するには、「上り」や「下り」の速度だけではなく、ping値(レスポンス速度)も重視した方がよいでしょう。
ping(ピン)値は、疎通の確認と同時にデータを送信してから帰ってくるまでの応答速度のことをいいます。
そのため、応答時間が短いほどレスポンスが早いということになるため、ping値が低いほど快適に動画を視聴することができます。
以上のことから、動画視聴やオンラインゲームなど外部との通信のレスポンスが必要となるサービスを利用する機会が多い方は、インターネットの「上り」と「下り」だけではなく「ping値」にも注目しましょう。
ping値の目安は以下にまとめていますので参考にしてください。
スピード評価 | ping値 |
---|---|
かなり速い | 15ms以下 |
速い | 16ms〜35ms |
普通 | 36ms〜50ms |
遅い | 51ms〜100ms |
かなり遅い | 101ms以上 |
ping値の標準はおおよそ「36ms〜50ms」とされています。
しかし、動画やオンラインゲームなど反応速度が重視されるサービスを中心に利用される方は50ms以下を目安にした方がよいでしょう。
YouTubeや動画配信サービスを快適に視聴できるWi-Fiの通信速度の目安は?
動画を快適に視聴できる通信速度として、YouTubeの場合は4Kで視聴時の場合、およそ20Mbps(メガビーピーエス)を推奨しています。
しかし、利用する動画配信サービスや視聴する解像度によって推奨されている通信速度は異なります。
以下に主な動画配信サービスで推奨されている通信速度はどのくらいかをまとめていますので、参考にしてください。
解像度 | 回線の推奨速度 | |
---|---|---|
YouTube | 4K | 20Mbps |
HD1080p | 5Mbps | |
HD720p | 2.5Mbps | |
SD480p | 1.1Mbps | |
SD360p | 0.7Mbps | |
Amazon Prime Video | SD | 1Mbps |
HD | 5Mbps | |
4KUHD | 15Mbps | |
NETFLIX | SD | 1Mbps |
HD(720p) | 3Mbps | |
HD(1080p) | 5Mbps | |
4K | UHD 4K 15Mbps | |
U-NEXT | 標準画質 | 1.5Mbps以上 |
高画質 | 3Mbps以上 | |
Hulu | スマホ視聴時 | 3Mbps以上 |
その他デバイスでの視聴時(PC・テレビ・ゲーム機など) | 6Mbps以上 |
上記の表から、YouTubeを高画質で視聴する場合は20Mbps必要になりますが、その他の動画配信サービスで視聴する場合は1Mbpsから15Mbps程度の回線速度があれば十分に対応できる速さといえそうです。
そのため、YouTubeをメインに視聴される方は、通常よりも早い回線速度のWi-Fiを利用することで快適に動画を視聴することができるでしょう。
YouTubeだけが遅い気がしていたのは、推奨されている回線速度が他のサービスとは異なるからだったのね
インターネットやWi-Fiの回線速度を測定する方法3選
ここでは実際に自分の使用している回線速度を測定する方法を3つご紹介します。
あなたが普段利用している回線速度を測定して、自分に合った光回線を選ぶ際の目安として参考にしてください。
- Googleのインターネット速度テスト
- Fast.com
- USEN GATE 02
Googleのインターネット速度テスト
Googleのインターネット速度テストは、グーグルが提供してるインターネットの速度テストのため、安心して計測することができます。
利用方法はGoogleで「internet speed test」を検索し、「速度テストを実行」をクリックするだけで簡単にインターネットの回線速度を計測することが可能です。
Fast.com
「Fast.com」はサイトにアクセスするだけで自動的に速度テストを行ってくれます。
詳細を表示をクリックすることで、「上り速度」と「ping値(レイテンシ)」の結果がわかります。
USEN GATE 02
USEN GATE 02は「上り速度(ダウンロード)」「下り速度(アップロード)」「レスポンス速度(ping値)」に加えて用途別の回線速度スピードも表示してくれます。
「Webサービス」「動画閲覧(YouTube)」「ゲーム」「ビジネス」の4つの項目ごとに結果が表示されるため、あなたが利用する場面に応じてどの程度快適に利用できるか知りたい際に重宝するでしょう。
動画が遅くなる考えられる5つの原因と解決策
ここでは動画の視聴速度を遅くしている原因と考えられる問題と解決策について紹介します。
動画が途切れたり、動作にかくつきが見られる場合の参考にしてください。
- ネットやスマホの回線速度に問題がある
- Wi-Fiやスマホの速度制限に問題がある
- 利用しているデバイスに問題がある
- 接続機器の問題
- 動画配信サービス側に問題が発生している
ネットやスマホの回線速度に問題がある
契約しているネット回線やスマホのプランの見直しをする
インターネットの回線速度を調べた結果、動画配信サービスが推奨している速度よりも遅かった場合は、動画が途切れる原因となります。
パソコンの場合は一時的に有線に切り替えることで対処できますが、スマホの場合は簡単に切り替えることができないため、通信制限が頻繁に続くようであれば契約内容の見直しから行った方がよいでしょう。
そもそもの回線の速度が遅い場合は、現在契約している回線のプラン内容の見直しや乗り換えを検討することをおすすめします。
Wi-Fiやスマホの速度制限に問題がある
追加データを購入して速度制限を解除する
スマホは契約プランの内容によって上限が設けられている場合があります。
また、Wi-FiでもWiMAXやモバイルWi-Fiの場合にも上限が設定されており、通信回線の上限に達した場合は利用速度に制限がかかり全体の利用速度の低下につながります。
その場合、追加データを購入することで利用速度を上げることができますがおおよそ0.5GBで550円(税込)前後かかるため、必要なデータ量を購入するようにしましょう。
1カ月で利用できる上限が決められている場合は、データの追加購入できますが、3日間で利用できる上限が決められている場合はデータの追加購入ができません。
そのため、回線が重くなる時間を避けて利用することが主な対策となるでしょう。
利用しているデバイスに問題がある
デバイスの更新や再起動を試してみる
通信速度や状況に問題が見られない場合は、利用しているデバイスに問題がある場合があります。
たとえば、更新プログラムが溜まっている場合やOSが古い、他のプリを起動していてデバイスの動作そのものが遅くなっているなどの原因が考えられます。
そのため、一度更新プログラムがないか確認し、再起動を行うことでOSやアプリで起きていた不具合を解消することにつながる可能性があるでしょう。
接続機器の問題
接続機器の買い替えを検討する
ルーターの型番が古く、高速通信に対応していない場合や故障している場合は速度低下の原因になります。
また、ウイルス対策ソフトを入れている場合は、ルーターが古いとセキュリティ面でも安全が確保できないとはじかれて、そもそも検索できなくなることがあります。
そのため、ルーターを購入して5年以上経っている方はセキュリティのことも考えて買い替えを検討した方がよいでしょう。
動画配信サービス側に問題が発生している
アプリのバージョンを確認する
YouTubeや動画配信などのサービスを提供している側でシステム障害が起こっている場合があります。
そのため、利用するサービスのバージョンアップを行い、様子をみることで改善されることがあります。
それでも改善しない場合は、一度アンインストールしたから再度アプリをインストールしなおすことで改善できる場合がありますので試してみてください。
動画を快適に視聴したいあなたにおすすめの3つ対策法
ここでは動画を快適に視聴したいあなたにおすすめの3つの対策法を紹介します。
もっとスムーズに動画を楽しみたい
動画を見ているときに、ところどころ止まるのがストレス!
などのお悩みを感じられている方は、以下の方法の中から自分に合った対策法を見つけてくださいね。
- スマホを5Gプランに変更する
- 5G回線のWi-Fiルーターに変更する
- 通信速度の速い光回線と契約する
スマホを5Gプランに変更する
スマホの契約を4Gから5Gに変更することで、4G回線でもデータ利用が無制限に利用でき、5G回線に対応しているエリアでは高速回線が利用できるなどのメリットがあります。
データ利用が無制限になるため、4K画質でも快適に動画を楽しむことができるでしょう。
5G回線のWi-Fiルーターに変更する
5G回線のWi-Fiルーターに変更することで、高速回線でWi-Fiを利用する事ができます。
出先でも動画を楽しみたい方は、ポケット型Wi-FiやWiMAXなどの持ち運びの可能なWi-Fiを利用することで、通信制限を気にすることなく利用できるためおすすめです。
ただし、モバイルWi-Fiルーターは電波の届かない場所があったり、対応していないエリアもあるため、契約する前に主に利用する場所では5Gの回線に対応しているかどうかを事前に確認するようにしましょう。
以下の記事に安くて速いポケット型Wi-Fiを紹介しているので、動画視聴にぴったりのポケット型Wi-Fiの契約を検討されている方は参考にしてください。
通信速度の速い光回線と契約する
家庭内でWi-Fiを利用して動画を視聴する場合は、光回線に契約することで安定した環境で視聴することができるでしょう。
また、固定回線の場合はデータの通信料に制限がないため残りの通信料を気にすることなく楽めることが魅力です。
さらに在宅ワークが増えた方は光回線にすることで、仕事の効率も上げることができるでしょう。
光回線はスマホの契約とセットにすると割引対象になる場合があるので、まずはご利用のキャリアに光回線とセットでお得に利用できるプランはないか検討することをおすすめします。
動画配信サービスの推奨通信速度に合わせて対策を行い、快適に視聴しよう!
動画を提供しているサービスによって、推奨されている通信速度は異なります。
特にYouTubeで4Kの高画質視聴をする場合、他の動画配信サービスに比べると高い通信速度が推奨されているため、まずは画質を落として視聴を行うなどの対策を行いましょう。
また、動画の読み込みの遅れの原因として、利用している通信速度が遅いことが考えられます。
そのため、まずは動画を快適に視聴できる環境かどうかを測定して調べてみましょう。
通信速度に問題が無く、動画のかくつきや読み込みの遅れが気になる場合は、光回線の契約を行ったりスマホのプランの変更を行うことで改善することがあるので、動画を快適に視聴されたい方は契約プランの見直しや乗り換えも含めて検討してみてくださいね。
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