今更聞けない!ヒプノシスマイクに関する7つの基礎知識

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2017年9月に始動した『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』は、始動の告知として公開された第1弾ミュージックビデオ「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が、YouTube急上昇ランキング3位にランクインするほど話題となりました。また、2021年2月14日(日)『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 6th LIVE <<2nd D.R.B>>』では2公演連続で世界トレンド1位になるほどの注目度の高さが話題となりました。

そんなヒプノシスマイク(通称『ヒプマイ』)を、「話題であることはなんとなく知っているけれど、いまいちどういったプロジェクトなのかわからない」「SNSでイラストや漫画が流れていて気になってはいるけれど、どれが原作なのかわからない」「どんな傾向の音楽か知りたい」と言った方に向けて、≪今更聞けない!ヒプノシスマイクに関する7つの基礎知識≫についてわかりやすく解説していきます。

(出典:https://unsplash.com/photos/Qcl98B8Bk3I)

目次

ヒプノシスマイク(ヒプマイ)とは?

ヒプノシスマイクは、音楽原作キャラクターラッププロジェクトとして2017年9月に始動しました。ヒプノスマイクの楽曲は、実際に日本のヒップホップを牽引するラッパーやトラックメーカーが楽曲や作詞を提供しています。たとえば「スチャダラパー」「Creepy Nuts」「Reol」「Dragon Ash」「口ロロ」など、実際にプロのアーティストとして活動しているクリエイターたちがプロジェクトに対して楽曲を提供していることが魅力として挙げられます。

「木村昴」「浅沼晋太郎」「速水奨」など豪華声優陣が演じる総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが、3人1組のディビジョンと呼ばれるチームを組み、計6チームに分かれて熱いラップバトルを繰り広げます。そのため、楽曲の仕上がりやクオリティが非常に高いことが特徴として挙げられます。

アニメやコミカライズ、舞台など様々なメディアミックスがされていますが、基本は音楽を軸としたプロジェクトのため、原作はCDがメインです。各CDには、キャラクターの日常や物語を描いたドラマトラックが楽曲と共に収録されており、ストーリーと共に楽曲を聴くことで、よりキャラクターを理解することができる構造になっています。

また、実際にオーディエンス参加型のラップバトルが開催され、ライブ投票やCD投票、VR投票など参加する媒体によって投票権が封入されており、バトルの楽曲を実際に聴き一番良いと思ったチームに対して実際に投票した結果でラップバトルの勝敗や物語の行方が変わります

そもそもラップミュージックって何?

ヒプノシスマイクの音楽のジャンルは「ヒップホップ」として取り扱われています。また、音楽原作キャラクターラッププロジェクトという言葉にある「ラップ」とは一体どのようなものなのか。「“ヒップホップ”や“ラップ”といった単語は聞いたことはあるけれど、いまいちどんな音楽なのかわからない」「ヒップホップとラップってどう違うの?」この章ではそんな基本的な音楽や用語の特徴について解説していきます。

①ヒップホップとラップの違いって何?

ヒップホップは音楽の種類でリズムを重視します。ヒップホップは「DJ」「ラップ」「ストリートダンス」「グラフィティ」4つの要素から成り立っていると言われています。つまり、ラップはヒップホップの要素の一部です。ヒップホップの音楽に合わせてラップが行われます。

ヒプノスマイクではCDが原作のプロジェクトのため表現できることが限られてくるので、ラップミュージックがコンテンツの主体となっています。しかし、ライブではHOME MADE 家族のU-ICHIさんがDJを務め、ライブの合間にはDDB(ディビジョン・ダンス・バトル)と呼ばれるダンサーさんが常にトップレベルのダンスを披露するのでヒップホップとしてのジャンルとしてしっかりと成り立たせています。

②ラップって何?

それではヒプノスマイクのメインコンテンツともいえる「ラップ」とは何かを簡単に言うと「韻を踏む」ことです。では、韻を踏むとはどういうことかというと、「歌詞の中に母音が同じものを散りばめたり、発音が似ている言葉を使うことで言葉にリズムを生み出すこと」です。

選手宣誓!万事一生!

消して揺るがぬ無敵の無頼漢

言葉は今やマシンガン

または未来導く羅針盤

引用:ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-+

上記のヒプノシスマイク内での歌詞の一部を例に挙げると、「無頼漢(buraikan)」「マシンガン(masingan)」「羅針盤(rasinban)」の短い歌詞の中で少なくとも3つの単語で韻が踏まれていることがわかります。この3つの単語を口に出して発音するとリズム感が良く、聴き心地もいいことが体感できるでしょう。また、ラップは意味のある文で構成されているため、歌詞の中でも歌い手の直接的な心情や経験が言葉遊びの中にふんだんに使われているので聞きごたえがあります。

③ラップバトルって何?

ヒプノシスマイクでは、ラップバトルを通して各チームの勝敗を決めます。では、ラップバトルとは何かというとリズムやメロディに合わせて対立する相手に対して韻を踏みながら言葉の力で戦うことです。

韻がしっかり踏まれているかだけではなく、リズム感や言葉に込められたメッセージ性やストーリー性など様々な要因が勝敗を決める要素となるため、韻をたくさん踏んだら勝ちというわけではありません。そのため、ヒプノスマイクにおけるラップバトルも毎回大きな反響を呼びます。

それではなぜラップバトルというものが生まれたのかというと、ヒップホップの起源であるとされるニューヨークでは暴力や対立が日常茶飯事とされ、ギャング同士の抗争が絶えなかったとされています。そこで、暴力ではなく言葉で戦うことで勝敗を決めようと始まったのがラップバトルのはじまりとされています。

ヒプノシスマイク(ヒプマイ)の世界観とは?

ラップバトルやラップは自分の意思表示を韻を踏むことによって表現する音楽ですから、ヒプノシスマイクでもラップミュージックだけではなく、その背景にあるストーリーも歌詞の中に組み込むことができるようにドラマトラックの中で物語の世界観も作りこまれています。

ヒプノシス(hypnosis)は、催眠状態であることを意味する言葉です。そのためヒプノシスマイクの世界観では、タイトルのままのヒプノスマイクと呼ばれる催眠効果のある特殊なマイクを使ってラップバトルを行うことが基本です。

西暦×××年。

第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。

人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。

———しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。

そして西暦最後の年———……。

既存の世界は女性の手により終わりを迎える

ヒプノシスマイク公式サイトより一部抜粋(https://hypnosismic.com/about/)

要約すると「男性は戦争をやめず武力による争いが絶えなかったので、代わりに女性が政権を握ることになりました。そこでは武力での争いは禁止して、催眠効果のあるヒプノシスマイクという特殊なマイクを使い言葉で争うようになった世界ができました」というのががヒプノシスマイクのおおまかな世界観となっています。

基本的に政治や経済などの実権を握っているのは女性です。国の政権は中王区と呼ばれる区画で女性たちが行っています。過去に男性によるトラウマを抱えた女性が中心となって政治がおこなわれており、ディビジョンラップバトルも見世物のようにして行われています。それでもなぜ各メインキャラクターがバトルに参加するのかというと、優勝したチームには他のディビジョンの領土を獲得できたり各ディビジョンへの融通が利くようになる権利が保障されているためです。

しかし、物語が進んでいくにつれて各メインキャラクターそれぞれの抱える謎や問題に対して、政治の中心である中王区が絡んでいることが明らかになります。そこで各チームが優勝する目的が領土獲得だけではなく、中王区に潜入することのできる唯一の機会ともいえるディビジョンラップバトルに参加して中王区に潜入することで真実を明らかにしていくストーリー展開へとシフトしていきます。

物語が進むにつれて謎が深まり明らかになっていくストーリー展開は目が離せません。また、ストーリーはどのディビジョンが優勝するのかによっても変わっていくため、自然と応援に力が入ってしまう作品となっています。

まとめ

ヒプノシスマイクとは

  1. プロのクリエイターが楽曲を提供する音楽を原作としたキャラクターラッププロジェクト
  2. 原作はCDがメイン
  3. 豪華声優陣が演じるメインキャラクターの楽曲のクオリティが高い
  4. オーディエンス参加型のラップバトルが開催される
  5. HIP HOP(ヒップホップ)のジャンルとしてしっかりと成立させているコンテンツ
  6. ラップを用いた聴きごたえのある楽曲の数々
  7. 作りこまれた世界観

が魅力の音楽原作キャラクターラッププロジェクトです。YouTubeでは無料で視聴することができますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

4年制大学の心理学科を卒業。
映画やアニメ、漫画をこよなく愛するサブカル好き。
多くの作品に触れることは心や人生観を豊かにすることを信条に情報をまとめて提供しています。

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