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映画「タクシードライバー」のあらすじは?作品が伝えるメッセージの考察や裏話を紹介

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movie Taxi driver message Consideration

映画『タクシードライバー』は、サックスが奏でるムーディーな楽曲に合わせて物語が進んでいくクールさと、主人公・トラヴィスが抱えている心の闇がじわじわと迫っている様子にどこか薄気味の悪さが感じられる作品です。

『タクシードライバー』は、アメリカンニューシネマというジャンルに分類され、しっかりと前知識を持って視聴しなければ、何が言いたいのか理解しにくい作品ともいえます。

一度視聴した方も、まだ視聴していない方も前知識があれば自分なりのメッセージ性の考察ができるので楽しく視聴できるようになるでしょう。

そこで本記事では、「『タクシードライバー』ってつまらないって聞いたけど本当?」「一度『タクシードライバー』を観たことがあるけれど、何がいいたいのかわからなかった」方に向けて作品を解説しています。

映画『タクシードライバー』のあらすじから評価、メッセージ性の考察、前提知識から裏話まで紹介しているので、生地を読んで作品が気になった方はぜひ視聴してみてくださいね!

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目次

映画「タクシードライバー」のあらすじ

監督マーティン・スコセッシ
ジャンルサスペンス、サイコスリラー、アメリカンニューシネマ
年齢制限R18+
(暴力・未成年の売春描写あり)
音楽バーナード・ハーマン
公開年月日アメリカ:1976年
主演トラヴィス・ビックル/ロバート・デ・ニーロ
ベッツィー/シビル・シェパード
アイリス/ジョディ・フォスター
上映時間113分

ベトナム戦争帰りの元海兵のトラヴィス・ビックルは、戦争によるトラウマで12時間働いても眠れないほどの不眠症を患っていた。

人生における楽しみといったものもなく、定職に就くこともできなかったトラヴィスは、不眠症であることを活かして昼夜問わずタクシーに乗り続けるタクシードライバーとして定職につくことになる。

学歴がなく、社会性も乏しいトラヴィスは、ただなんとなく過ぎていく人生に劣等感に加えて退屈と孤独を感じていた。

そんななか、選挙事務局に勤務している気品のある女性・ベッツィーに恋をする。

タクシーの中からぼんやりとベッツィーを眺める日々であったが、何度もベッツィーの元に通って口説き続け、ついにデートに誘うことに成功した。

しかしトラヴィスはベッツィーとのデートに、自分が習慣としていつも観ていたポルノ映画に誘ったのだった。

当然ながらベッツィーに振られてしまったトラヴィスは、何度も復縁の申し入れをするが聞き入れてもらうことができず、ベッツィーの職場である選挙事務所に押しかけて「見損なった!」と逆恨みする始末。

悶々とする怒りをくすぶらせていたある日、妻に浮気された腹いせに、妻の頭を吹き飛ばすのだと訴える客を乗せてから、トラヴィスも銃を仕入れて自身の恨みを晴らす準備を始める。

そんなある日、トラヴィスのタクシーに幼い少女が逃げ込んでくるが、やがて客引きの男に少女は連れ戻されてしまう。

やがてベッツィーが応援していた次期大統領候補・パランタインが本格的に街頭演説を始めるようになり、トラヴィスはいつパランタインを暗殺しようかと機会をうかがう日々が続いていた。

トラヴィスは売春やごろつきを粛正するのはパランタインではなく自分なのだと信じて疑っていなかった。

偶然にも以前タクシーに乗り込んで逃げようとするも捕まった少女を見かけたため、買春客を装って少女との時間を過ごすことになる。

アイリスと名乗った少女は、すぐに行為をはじめようとするが、トラヴィスは「君は未成年なのだから、こんなバカなことはやめろ」と説得するために来たのだとアイリスに言い聞かせる。

アイリスにはあきれられるトラヴィスだったが、身体を鍛え、パランタイン暗殺を謀り、着々と準備を進めていく中で、ついに暗殺を決行しようと行動に移すのだった。

果たしてトラヴィスはパランタインの暗殺に成功したのだろうか。

アイリスの運命やその後のトラヴィスの命運を分けた結末が、なんともいえない哀愁を漂わせる第29回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作

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映画「タクシードライバー」の恐怖度を独断と偏見で評価

「怖い」とも評価されることもある映画「タクシードライバー」

作品は気になるけれど、ホラーやグロテスクが苦手な方はどのくらい怖いのか、何が怖いのか心構えをしてからチャレンジしてみたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは映画「タクシードライバー」の恐怖度を独断と偏見で評価しています。

スクロールできます
評価(5段階)
おすすめ度★★★☆☆実話をもとにしたストーリーと、劣等感と孤独を抱き悶々と自身の中で負の感情を募らせていく様は、気持ち悪いほどリアルで不気味!
なのにムーディーな音楽と、主演・ロバート・デ・ニーロが演じる狂気的なのにどこかクールさを感じられる演技に、、つい見入ってしまうほどのかっこよさが感じられる作品
グロテスク度★★★☆☆後半30分ごろから銃による殺害や血が流れ、指が吹っ飛んでしまうシーンあり。
少しでも血が流れるシーンが出るのが苦手な方にはおすすめできないが、洋画で戦闘シーンに慣れている方は十分に視聴可能なレベル
サイコスリラー度★★★★☆主人公・トラヴィスのどんどんと自分の陰鬱とした感情に囚われていく様子や、人の気持ちを十分に考えることができず、負の感情に囚われて極端な行動に向けて準備をする様子にどこか恐ろしさが感じられる作品

血が流れるようなシーンが始まるのは後半40分から30分程度。

しかし流血シーンは派手ではないので、戦闘シーンのある洋画を見慣れている方であれば十分視聴可能なレベルのグロテスク度だと思います。

むしろ恐怖を感じられるのは、主人公・トラヴィスの陰鬱とした感情にどんどんと捕らわれていく様子。

人間臭さがありつつも、自分の世界観の中に囚われて自分こそが正しいのだと信じて疑っていないような思い込みように、どこか気味の悪さを感じられる作品です。

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映画「タクシードライバー」の評価や感想を紹介

映画「タクシードライバー」は、ムーディーなサックスの音楽に合わせて物語が進みます。

トラビスが銃を装填して構えるシーンや身体を鍛える様子など、雰囲気だけをみればかっこいいと感じられるシーンも多く見られますが、中には「怖い、気持ち悪い」と感じてしまう方もいるようです。

確かに主人公・トラビスが銃を仕入れて犯行を決意するまでの動機は身勝手なもので、おせじにもかっこいいと評価できるような理由で行動しているわけではありません。

映画の雰囲気でクールなかっこよさを感じるか、主人公の内面に注目してストーリーを追うかの注目する視点によって評価は異なるようです。

良い評価・感想悪い評価・感想
・主演のロバート・デニーロがとにかくかっこいい!
・雰囲気のあるテーマ曲が魅力的
・最初から結末までクールに感じる映像と音楽が最高
・主人公の性格に気持ち悪さを感じる
・心理描写が狂気的で生々しさがあって怖い
・グロテスクなシーンが苦手だった

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映画「タクシードライバー」の良い評価・感想

映画「タクシードライバー」の悪い評価・感想

【考察】映画「タクシードライバー」が伝えたかったメッセージとは?

映画「タクシードライバー」は、ひとりのベトナム戦争から帰還した元海軍兵の一連の行動や騒動を起こすまでの流れが延々と続いているので、結果として何を伝えたい作品なのかぴんと来ない方もいるようです。

そこで、ここでは映画「タクシードライバー」で伝えたかったのではないかと考えられるメッセージを考察してみました。

「結末を観てもあまりピンとこなかった」「もやもやとする終わり方だと感じた」方はぜひ読んでみてください。

【考察】映画「タクシードライバー」が伝えたかった3つのメッセージ
  • 戦争は社会的・政治的な不満を残したこと
  • 戦争はその後も人の心に傷を残すものであること
  • メディアの与えるメッセージが人に影響を与えていること

戦争は社会的・政治的な不満を残したこと

主人公・トラヴィスは、ベトナム戦争からの帰還兵であることが最初のタクシードライバーとして採用されるための面接でわかります。

実は「ベトナム戦争の帰還兵」というのは、アメリカ人にとって大きな意味を持つ設定なのです。

ベトナム戦争は、1964年ごろから1975年ごろ約10年をかけて行われた戦争でした。

しかし約10年の長期化した戦争で、人員と資産を費やしたにも関わらずアメリカは敗北。

ベトナム戦争中期から後期にかけてのアメリカは、殺人、強盗、スリ、麻薬などの犯罪が増加傾向にありました。

序盤にトラヴィスがタクシーを走らせながら、「夜の街はごろつきであふれている」と語る描写から始まるシーンからも、舞台となった時代は犯罪であふれていたと捉えることができます。

そんなアメリカ社会に不満を持っていたトラヴィスは、ベッツィーの手伝いとしてタクシーに乗せた客にパランタインへの投票を勧めていました。

しかしある日、偶然にも張本人であるパランタインを乗せることに。

パランタインに「今、アメリカでもっとも頭を痛めている問題は?」と聞かれたトラヴィスは、「このゴミ捨て場みたいな町を掃除してもらいたいね」と答えます。

序盤のタクシーに乗りながら、ニューヨークの街に対する不満や、パランタインにも同じような不服を申し入れていることからも、ベトナム戦争はアメリカ社会に社会的・政治的な不満を残したことが窺われます。

『タクシードライバー』のジャンルのひとつに「アメリカンニューシネマ」とありますが、アメリカンニューシネマとは社会や政治に対する反体制的なメッセージや批判的な視点をもって描かれるジャンルです。

つまり『タクシードライバー』は、ベトナム戦争に対する不満や不服を表現した作品といえるでしょう。

戦争はその後も人の心に傷を残すものであること

主人公・トラヴィスは、慢性的な不眠症に悩まされています。

設定としてどこにも記載されてはいませんが、トラヴィスはPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような精神疾患のようなものに近いものを患っていたのではないでしょうか。

災害、犯罪被害など、命にかかわるような深刻な出来事、あるいは性的暴力などを体験、または目撃したことが契機となり生じ、再体験、回避症状、覚醒症状といった特徴的な症状が生じる。

その結果として社会活動の遂行が困難となり、周囲から孤立する、うつ病や不安障害の併存が多く、または女性患者が多い。

精神神経疾患ビジュアルブック p213

PTSDは戦争や災害などショッキングな出来事を体験した人が、不眠や不安症状、フラッシュバックに悩まされることが多いです。

作中のトラヴィスも、不眠に悩まされ、恋愛ドラマで失恋シーンがはじまると自分とベッツィーの姿が重なりフラッシュバックしてしまったのか、テレビを蹴りつけ壊してしまいます。

さらにトラヴィスは26歳の若者ですが、面接で軍歴を聞かれて「1973年5月に名誉除隊をした」と答えています。

名誉除隊は任務遂行能力や成績も評価されますが、勤務時間も評価の対象です。

このことから、かなり長い間ベトナム戦争に参加していたことが考えられます。

トラヴィスが戦争初期から参加していたのであれば、10代から参加していた可能性もあり、戦争が終わるころには学歴もなく、残ったのは戦争による後遺症だけ。

好きな女性であったベッツィーをポルノ映画に誘って怒らせてしまうレベルで社会性も育っておらず、孤独感と怒りを募らせていく日々。

このことから、ベトナム戦争が若者に深刻なダメージを与えたことや、批判的なメッセージが窺われます。

メディアの与えるメッセージが人に影響を与えていること

失恋による身勝手な逆恨みからはじまり、この世を粛正するのは自分であると狂気的なまでの自己中心的な思い込みによって、パランタイン暗殺の準備を進めていくトラヴィスですが、一方で10代で売春婦として働いていた少女・アイリスを救うために説得を試みます。

結果、警備が厳重だったパランタインの暗殺は失敗。

しかしアイリスが売春を行っている宿に突撃し、売春婦を利用して商売をしていた男たちを一掃して救い出します。

最後に拳銃を自分に向けて自殺を図ろうとしたトラヴィスでしたが、幸か不幸か拳銃はすべて弾切れとなり生き残ることとなってしまいました。

結果、新聞にトラヴィスが少女・アイリスを救ったことが取り上げられ、アイリスの両親からも娘が戻ってきて勉学に励んでいるというお礼の手紙が届きます。

結果だけを評価すればハッピーエンドとも捉えられる結末に終わりましたが、トラヴィスが行動した動機は「好きな女性に振られた怒り」によるものでした。

つまりほぼ自己中心的な腹いせから始まった物語であり、暗殺も警備が厳重すぎて失敗に終わっただけのお粗末なもの。

おせじにもスーパーヒーローと評価できる結末とはいえません。

しかし世間は結果だけを切り取って、トラヴィスを英雄のように評価したのです。

この現象は現代にも通じるものを感じさせます。

メディアによって報道された結果と、メディアからみた評価によって私たちも物事を判断してしまうような一面がありますが、背景を踏まえて物語を追っていくと必ずしも報道されていることがすべてではないというメッセージ性を感じます。

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知ってた?映画「タクシードライバー」に関する5つの裏話

ここでは映画『タクシードライバー』に関する裏話を紹介します。

作品に関してもっと深堀したい方は参考にしてください。

映画「タクシードライバー」に関する5つの裏話
  • 『タクシードライバー』は実話をもとにした作品
  • 「You talkin’ to me?(俺に話しかけているのか)」はデ・ニーロのアドリブだった
  • アイリスを演じた女優ジョディ・フォスターは当時13歳だった
  • ポルノ映画の売店の女性を演じた女性はデ・ニーロの元妻
  • 『タクシードライバー』は他の作品にも影響を与えた

『タクシードライバー』は実話をもとにした作品

『タクシードライバー』は、アーサー・ブレマーが書いた日記「An Assassin’s Diary(殺人日記)」からインスピレーションを得て作られた作品です。

日本語翻訳版は存在しておらず、紙媒体で読むには発売当時の書籍(バードカバー)が約3万円から4万円の値段で売られているため、入手困難なうえに英語が読めなければ読むことは難しいでしょう。

「An Assassin’s Diary(殺人日記)」を書いたアーサー・ブレマーは実在しており、『タクシードライバー』はアーサー・ブレマーが1972年にアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの暗殺を謀るまでの実話を題材にしています。

現実での事件は未遂に終わりましたが、ブレマーに5発の弾丸を撃たれたウォレスは下半身不随となってしまいました。

またブレマーは、はじめてできたガールフレンドをポルノ映画に連れて行こうとしてフラれたり、もともとリチャード・ニクソン大統領の暗殺を計画していたものの警備の厳重さに断念したりと、行動はまさにトラヴィスそのもの。

ちなみにウォレス遊説中の写真に写っていたーアーサー・ブレマーの様子が残っており、格好も服装もパランタインの演説を聞いていたトラヴィスそっくりの格好をしています。

動機も「全世界に向けた私の男らしさの声明文」であるという身勝手なもの。

『タクシードライバー』ではフィクションであるとわかっていても、人間の狂気的な部分や身勝手なトラヴィスの行動にゾッとしてしまう部分がありますが、現実でも起こったことがベースにあると考えると、ますます恐ろしさを感じさせます。

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アーサー・ブレマーが影響を受けたといわれる「時計じかけのオレンジ

思わず目を背けたくなるほどの過激な暴力や性描写の連続にどこか主人公・トラヴィスを感じさせる行動も。

気になる方は下記の記事もぜひチェックしてみてくださいね。

「You talkin’ to me?(俺に話しかけているのか)」はデ・ニーロのアドリブだった

アメリカの映画団体であるAFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)が2005年に「アメリカ映画の名セリフベスト100」の10位に選出した作中で印象的なセリフ

You talkin’ to me?(俺に話しかけているのか)

実はこれはデ・ニーロのアドリブだったそうです。

また作中に妻に浮気されて悲観に暮れるタクシー客として、監督のマーティン・スコセッシも登場しますが、リハーサルではデ・ニーロが監督に対してアドリブで応対して困らせるおちゃめな一面もあったとのこと。

デ・ニーロの自由な発想が名言を生んだのかもしれません。

アイリスを演じた女優ジョディ・フォスターは当時13歳だった

作中では12歳だと紹介されていたアイリス役のジョディ・フォスター

露出が多く挑発的な服装をしていますが、幼さの残る顔立ちはたしかに少女らしさがあります。

当時アイリスを演じていたジョディも、13歳という若さで売春婦役を演じていたのでした。

ただし性的なシーンでは姉が代役を演じていたそうです。

10代から女優として活躍していたこともあり、英国アカデミー賞 助演女優賞やアカデミー助演女優賞にノミネートされるなど数々の高い評価を得た実力派女優といえるでしょう。

ポルノ映画の売店の女性を演じた女性はデ・ニーロの元妻

トラヴィスの通う映画館で働く女性を演じたダイアン・アボット

作中でもデ・ニーロが売店の女性に言い寄るシーンが登場しますが、トラヴィス演じるデ・ニーロと、映画館の売店の女性を演じるダイアンは、『タクシードライバー』公開の翌年1976年に結婚しています。

1988年に離婚してしまったのですが、作品での繋がりを感じさせる出来事です。

『タクシードライバー』は他の作品にも影響を与えた

『タクシードライバー』は、『ジョーカー』や『ファイト・クラブ』など、他の作品にも影響を与えています。

『ファイト・クラブ』と『タクシードライバー』の類似点は、不眠症に悩まされ、世の中に対して不満を燻ぶらせている主人公の様子。

さらにジョーカーを手掛けた監督トッド・フィリップスは、「『タクシードライバー』の要素を入れた」とインタビューで答えていることもあり、影響を受けたことは明らかです。

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映画「タクシードライバー」に関するよくある質問

ここでは映画「タクシードライバー」に関するよくある質問を考察と共に紹介します。

視聴後に気になる点があった方は参考にしてくださいね!

映画「タクシードライバー」に関するよくある質問
  • トラヴィスがパランタイン暗殺の決行日にモヒカンにしていた意味とは?
  • ラストシーンでベッツィーをタクシーに乗せたのは妄想だったの?
  • ラストシーンでベッツィーを乗せたあとにバックミラーを確認したのはなぜ?
  • 『タクシードライバー』の楽曲はある?

トラヴィスがパランタイン暗殺の決行日にモヒカンにしていた意味とは?

当時はベトナム戦争で死を覚悟するほどの特殊任務に赴く際は、兵士はモヒカンで向かったとのことです。

トラヴィスは作中でもアイリスに向けた手紙に「君がこの手紙を読むころには、俺はこの世にはいないだろう」という文言と共に、紙幣を包む描写があります。

つまりトラヴィスにとってのパランタイン暗殺は、死を覚悟するほどの自分の中での一大任務であると捉えたのではないでしょうか。

このことから、兵士であったころと同じようにモヒカンにして覚悟を決めたのではないかと考えられます。

ラストシーンでベッツィーをタクシーに乗せたのは妄想だったの?

作中のトラヴィスは、漠然と過ぎていく退屈な日々に嫌気がさしており、さらに孤独と不眠に悩まされ、どんどんと自分の信じる正義感に囚われていきます。

このことから普段から妄想的に物事を自分の都合のいいように考えてしまうトラヴィスが、ベッツィーからアプローチを受けるシーンに「妄想だったのでは?」と考える人もいるようです。

しかし、私はラストシーンでベッツィーを乗せたのは、妄想ではなく現実であると考えます。

トラヴィスはオープニングで「毎日は過ぎていくが終わりはない。俺の人生に必要なのはきっかけだ」と語っています。

つまり、アイリスを救い世間から英雄視されたことでトラヴィスの望みは女性から愛情を受けなくとも世間から認められることでで満たされたと考えられるでしょう。

またトラヴィスは、世間から英雄視されたことで気のあるそぶりをするベッツィーに気が付いている様子でしたが、しつこく口説くことはしませんでした。

もしもこれがトラヴィスの都合のいい妄想だったら、そのままベッツィーと共に結ばれるエンディングを迎えていたのではないでしょうか。

しかしトラヴィスは少しでも長く一緒にいたがるような素振りを見せたベッツィーをタクシーから降ろした後は、次のデートの約束もせず、お代をもらうこともなく夜の街に消えていきます。

以上の事から、ラストシーンでベッツィーを乗せたシーンは現実であると考えます。

ラストシーンでベッツィーを乗せたあとにバックミラーを確認したのはなぜ?

細かいシーンではありますが、ラストシーンでベッツィーを乗せたあとにトラヴィスバックミラーを確認するような仕草をします。

しかしベッツィーを直接見ることはせず、一度目は客として乗せたベッツィーを確認しますが、二度目は自分自身の目線を映し出します。

以前のようにベッツィーを異性と捉えていたのであれば、直接顔を見ようとしたりするはずですが、このシーンでのトラヴィスはベッツィーを他の客と同等の扱いをします。

さらにトラヴィスの視線はまだぼんやりしているようで視点が定まっていませんでした。

このことからトラヴィス個人としてではなく、ただのタクシードライバーとしてベッツィーとやりとりをしているということが考えられます。

また、まだ何かをはらむような視線に、トラヴィスの狂気はまだ残っているのだと捉えることができるでしょう。

『タクシードライバー』の楽曲はある?

ムーディーな楽曲に合わせた映像と、戦闘シーンでは迫力のある動作に合わせた力強さを感じさせる楽曲にも魅力の『タクシードライバー』

サウンドトラックが販売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

映画『タクシードライバー』は、ベトナム戦争を終えたあとアメリカの社会制度や政治体制に大きな不満を残したものであるというメッセージが込められているのではないかと考えられます。

そのためベトナムの帰還兵であることや、戦争中のアメリカ社会に関する前知識がなければ理解することが難しい作品といえるでしょう。

しかし、ムーディーな音楽に合わせてストーリーが進んでいく様子や、クールな雰囲気にかっこよさが感じられる作品です。

前知識のある状態で視聴すると、また違った視点で楽しめる作品なので一度観たけれど、あまりよく理解できなかった方や、視聴しようか迷っていたけど興味が湧いた方はぜひ視聴してみてくださいね。

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